V426 Lyr の第一極小を観測できた
幸運なことに昨晩は朝まで霧が出ることなく快晴で、V426 Lyrを沈むまで観測できました。(その後、EG Cncを見ましたが、まだ暗いままです。)
もちろん、高度が低くなって観測の終わりの方はスキャッターがどんどん増えますが、一応極小が受かりました。
加藤さんのeclminで極小時刻を出すと、2458413.384656(846)が得られました。
それを新しい元期として、とりあえず今回のデータ、今までの周期で位相図を作りました。(他にも幾晩かの食外データがありますが、まだ入れてありません。)
第一極小付近です。
これを見ると、Kurochkin(クロチキンと読むのでしょうか?)の極小観測がフェーズ0.0にぴったりです。しかもASAS-SNの減光カーブと昨晩の減光部分がよく重なっているようです。ということはおそらくApsidal motionはないでしょう。
新しいデータはありませんが、新しい元期を入れての第二極小付近の位相図です。
楕円軌道を持つ V426 Lyrの第一極小を観測中
周期未知だったこの変光星の周期をASAS-SNのデータから見つけたら、楕円軌道らしいとわかりました。
以来第二極小に関しては二回食を観測できました。しかし天候や時間の関係で第一極小は一切食を観測できませんでした。ようやく今、そのチャンスが来ています。
これから、二時間後21.75UTが極小のハズです。
現在減光がちゃんと受かっています。
空の透明度が少々悪く、月が明るいのでスキャッターが多いです。これから霧が発生するとの予報ですが、できるだけ遅くなって欲しいものです。
とにかく第一極小の予報もあっているようなので、この星が楕円軌道を持っているということは確実になりました。
V583 Cyg のデータ改訂をVSXに登録、受理されました
再び V583 Cyg の第二極小付近を観測 - muttenz's blog
の続きです。
これで第二極小らしきものを観測できたので、もう数日前のことですが、周期やら元期、変光範囲などのデータをVSXに改訂、登録し、しばらくして受理のメールが来ました。
VSXのサイトです。
https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=11503
今まで周期が未知だったこの変光星を9月下旬に観測し始めて、三週間あまりでここまでこぎつけました。
この星のすぐそばに明るい星があるために、ASAS-SNのようなサーヴェーでもおてあげでデータがなく、したがってもちろんASAS-SN Variable Stars Databaseにも記載はありません。こういう場合コツコツと極小観測をするしか周期などを決める方法はないと思います。
今回も大島さんや赤澤さんがご協力くださいました。お二人のデータをVSXに反映できなかったのが残念で、いつかできればと願っています。
最終的な位相図です。
今朝のEG Cnc
今朝は、望遠鏡を向けて5秒のフォーカスモードで見て、一瞬他の場所が写っているのかと思ってしまった。それほど、暗くなっています。ここ6日間の変動です。
一日あたりで暗くなる幅が次第に大きくなっている様子がわかります。(13日朝から今朝、18日朝まで。)
今朝のライトカーブですが、16等台となってしまった。
それでも2箇所凹んでいるところの間隔は、ハンプの周期、0.06日です。
EG Cnc どんどん暗くなっています
今朝の観測データです。
ここ3日間の変動です。
どんどん暗くなっています。でもこれから何度も再増光が期待されているそうです。
話題の EG Cnc を観測
vsolj-newsも出て、20年ぶりにアウトバーストして今話題になっているEG Cncを13日朝記念撮影的に観測しました。観測時間が短いのでハンプもわかりません。
14日朝は少し早く観測開始したのでハンプが2回受かっていました
たった二つのハンプですが、周期も一応求めてみました。0.05912(3) 日。
位相図です。
再び V583 Cyg の第二極小付近を観測
昨晩、10月12日夜には第二極小がちょうど真夜中にあるはずで、天気もよく一晩中観測できました。第一極小のような派手さはなく、食があったのかなかったのかもほとんど、ちょっと見ただけではわかりません。一晩中ほとんど光度に変化はありませんでした。
これが第二極小の位相図です。
青が10月7日の夜の、水色が昨晩のデータで、やはり青の前半がまだ食の外で、青の後半が減光期、水色が食の最中でしょう。
全体の位相図です。
これで、この食変光星の周期は4.8...日でその2倍ではないと言えるでしょう。