muttenz's blog

スイス星空だより

「ASAS111340+1749.1の周期の変化」の続きです

昨日は、一つの観測シーズンのデータでPDMをやっても、データ数が少ないとあまり意味が無いだろうと、隣り合った観測シーズンのデータを組んでデータ数を多くしてPDMをやってみました。

でも、今日思い直して、PDMならばデータ数が少なくてもひょっとしたら意味のある周期、そしてその変化が求められるかもしれないと、まず、各観測シーズンごとの周期Pを求めてみることにしました。

f:id:muttenz:20130512231611j:plain

 

 

データセット1はCRTSの観測が始まったばかりの最初の観測シーズンで、データ数が少なすぎて意味のある周期は求まりませんでしたが、他のデータセットではこの表のように周期が求められました。  (ちなみにCRTSデータ全体で周期を求めると、0.4212462(2)dです。)

得られた周期を観測シーズンごとにプロットしてみたらこうなります。

f:id:muttenz:20130512233109j:plain

 

 

このグラフでは、この変光星の周期が2年で減少して次の年に増加しているように見えます。(もちろん、この変化が周期的だとしても、それがきっちり3年のはずはないので大雑把な言い方です。)最長周期と最短周期の差は0.00012d、約10秒です。

そして、各データセットごとに求めた周期で作ったPhase Plotで、順番にデータセット2から8までです。

中でも、周期が減少から増加に転じるデータセット3と6のPhase Plotが乱れているのが目につきます。(データセット7も?)

2                             

f:id:muttenz:20130512232259j:plain

3 

f:id:muttenz:20130512232215j:plain

4                           

f:id:muttenz:20130512232508j:plain

f:id:muttenz:20130512232417j:plain

 6                             

f:id:muttenz:20130513053315j:plain

7

f:id:muttenz:20130513053217j:plain

 8

f:id:muttenz:20130513053415j:plain