muttenz's blog

スイス星空だより

ASAS154808+1612.3の観測(続き)

http://muttenz.hatenablog.com/entry/2013/06/13/061855

これの続きです。

6月30日夜、またASAS154808+1612.3を観測しました。

この星の周期は幾つか候補があるものの決めかねていましたが、今回の観測によって、そのうちの2つをほぼ除外出来ました。

便宜のために6月13日の記事の一部をコピーしておきます。

 

「観測データ全部を使って、周期0.1日から1日を90万分割してPDMで周期を求めてみると、こんなグラフが出来ました。

f:id:muttenz:20130613055550j:plain

 

下向きの一番のピークは0.3990207,次は0.2849924,そして0.6649783となっています。(0.5...は0.28...の2倍)

これは、2日弱の間に周期が5回あるならば0.39.....、7回あるならば0.28.....3回ならば0.66...に対応しています。」

今までは増光か減光部分のみしか観測していませんが、6月30日夜の観測で、ようやく極大が観測出来ました。今回の観測を6月上旬の5つの観測と組み合わせて、上記の3つの周期候補でPhase plotを描くとこうなります。緑色が今回の観測。

P: 0.2849 d.

f:id:muttenz:20130702023510j:plain

 

P: 0.399 d.

f:id:muttenz:20130702023814j:plain

P: 0.665 d.

f:id:muttenz:20130702024047j:plain

 

この結果、0.2849と0.665は周期から除外できると思います。

今晩も天気がよさそうなので同じ星野を観測できるでしょう。この周期の特徴からすると、極小部分が観測できるはずです。