muttenz's blog

スイス星空だより

ASASの周期を系統的にチェックしてみよう(続き)

いままでで、ASASの食変光星で最大光度が13等以下で、北半球にあるものの周期はほぼ全部チェックしたことになります。(VSXにまだ完全に報告していないものが幾つかありますが。)(約30個の星の周期が間違っていました。)

さて、見たこともここから見えるはずもない南方の星のことをインターネット経由のデータだけでいじくり回すのはちょっと気が引ける感じもしますが、思い切って同じようなことを南半球でやってみようかと、手始めに赤経0時から6時の13等以下の食変光星をASASのカタログから選び出したところ、133星ありました。

今日はASAS001508-5335.4の周期についてです。

ASASのカタログでこの星の周期は0.239485dとなっています。(VSXでも同じ)

しかし、ASASのサイトででてくるこの周期を用いたphase plotは次のようで、これはひどい。

f:id:muttenz:20130829040114j:plain

CRTSのサイトでこの星のデータがありました。(CSS_J001507.8-533522)

CRTSのサイトのperiod searchをやらせたらこんなものが出きました。

f:id:muttenz:20130829040809j:plain

これもひどい。0.597...の周期はもちろんハズレでしょう。

結局このデータをダウンロードしてHJDに直しPDMで周期を探したらあっさり出ました。0.3150574d

ASASのデータをこの周期でphase plotすると、綺麗になります。

f:id:muttenz:20130829041058j:plain

同じくCSSのデータも。

f:id:muttenz:20130829041124j:plain