muttenz's blog

スイス星空だより

望遠鏡の反転と測光結果

変光星の観測で観測時間が長くなるとしばしば対象星が子午線を越えることになり、ドイツ式赤道儀だと望遠鏡を西側から東側に反転するという作業が必要になります。

以前から気になっているのですが、このような場合、観測されたライトカーブにしばしばギャップが生じてしまうのです。(反転のための観測の中断の意味ではなく、カーブに段差が出来てしまうことです。)

f:id:muttenz:20131123070538j:plain

これは、KaiV13の写野で、Varと書かれているのはKaiV13の測光に用いた比較星です。ライトカーブはこの星を写野左の方の明るめの星と比較したライトカーブで、反転後にVar星は見かけ上約0.05等暗くなっています。

f:id:muttenz:20131123070823j:plain

ところが、こちらの星の場合はそれほどギャップが大きくありません。

もちろん、ここに出てきた3星はどれも変光していないと思われます。

一体どうしてこのようなことが起こるのか、またそのための対策はどうすればよいのか、現在全くお手上げです。

原因はフラット、ダーク、ホットピクセル?