muttenz's blog

スイス星空だより

まったくわからない!

昨日、AIP4WINのアンサンブル測光のことを少し書き、これは良い方法が見つかったと喜んだのですが、それとはちょっとかかわりなくAIP4WINでおかしなことに気が付きました。

11月26日夜にKaiV13並びにKaiV14を観測しました。その際の望遠鏡反転後のフレームで比較星として使ったTYC3270-1038が何となく変光しているような気がしたので、測光してみました。今回このための比較星は3UC 282-013051を用いました。(APASSデータによればB-Vは0.443でまず安定しているでしょう。)

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なんと約0.3等減光している!ところが全く同じフレームをMuniWinでおなじアパーチャで測光してみると、ほとんどまっ平ら。stdev.も0.01以下です。

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さらにおかしなことに、他の星(KaiVの測光の際にチェック星に使った星)をAIPで測光したら、またもやこうなりました。

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そしてMuniWinでは、やはり変光なし。

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もう一体どうしてこんなことが起こっているのか、今日の午後はずっとあれこれ考え、やってみて疲れ果てた。。。

V星の周囲の空の明るさを最初の方と終わりの方のフレームで比較して見たら、終わりの方でやや明るくなっている。しかし比較星のほうでも同じ状況なのでそれが変光につながるとは思えない。

フラットやダークに問題があるならば、測光しているフレームは全く同一なのだからどの測光ソフトでやってもだいたい同じような結果になるはずなので、これはソフトの問題だろうか。