アルヘンホルト天文台の展示品
この天文台は、全長21mの屈折望遠鏡が1896年の商品見本市のいわばアトラクションとして作られたあとで、せっかく作ったのだからそれを天文台にしようということで出来たものです。ですから、歴史的にはすごく古いものではありません。
それでも、展示室にはいろいろ古い観測器械が見られます。
これはもちろん器械ではなく、まずアリゾナ隕石孔から1891年に見つけられた重さ200kg以上の隕石です。どうせ、簡単には持ちあげられないので固定されておらず、保険もかかっていないそうです!
ミクロフォトメーター。写真上の星の明るさを測定する器械。段階的に暗くなるフィルターをその星の前に入れて、どれほど入れたら見えなくなるかで、星の明るさを決める。
これは分光器らしい。
持ち運び可能な子午儀。1890年ベルリンのCarl Bamberg制作。1951年ポツダムのReinhold Toepferが光学系を改修。
1890年頃制作のクロノグラフ。
子午環、実に綺麗です。
この子午環はハンブルクのアルトーナAltonaの天文台にあったものだそうです。
ドイツ語のWikiをざっと読んでみたところでは、このAlotonaの天文台は1823年に作られて1871年まで使われており、デンマークの測量網と南の方のガウスの測量網とをヨーロッパの測量網とつなげる目的で当時のヨーロッパで最も正確に地球上での位置を測定された場所の一つだったそうです。最終的にはこの天文台はKielに移されたけれども、この子午儀の礎石はその後も起点として地中にそのまま保存されているとのこと。
その子午環のそばには振り子時計があります。どうも気密になっているようで、右の方に空気を抜くためでしょうか、ポンプがありました。
続きはまた明日。