muttenz's blog

スイス星空だより

SuperWASPのデータの続き

Katさんがvsolj-12208でSuperWASPについての論文がどこで読めるか教えて下さいました。http://adsabs.harvard.edu/cgi-bin/nph-bib_query?bibcode=2010A&A...520L..10B

それを読んだら、FITSファイルのデータの構造について説明があり、ライトカーブのナマの光度データはFLUX2というところに、それをTAMUZで修正したデータはTAMFLUX2というところにあると書いてありました。

KatさんのRのスクリプトでいうと、

V2 <- -2.5*log10(d$col2 * 10^(-6))

2の代わりに 4を入れればその修正された光度データが得られることになります。

これを使ったら、この生データの代わりに

f:id:muttenz:20140120050831j:plain

下のようなデータが得られました。

f:id:muttenz:20140121045713j:plain

ずっと、まとまっている感じです。このデータでPDMをやってみましょう。

得られた周期は、0.4910019(91) d.で、この周期で描いたphase plotは下のようでした。

f:id:muttenz:20140121045845j:plain

これでは、あまり良くわかりませんから、この周期でASASのサイトでASASのデータで試みてみよう。悪くないです!

f:id:muttenz:20140121050351j:plain

 

 

ASASの周期だとやや崩れている感じ。

f:id:muttenz:20140121050655j:plain

 

ASASのデータもダウンロードしてPDMで周期を求めたら、0.4909958(11)と出ました。

結論、ASASにある周期、0.393995は間違っているようです。SWASPのデータを使えるようになったお陰でこれが出来ました。

これに気を良くしてKaiV8(EAらしいがまだ確定できていない。この星のことです。)

http://muttenz.hatenablog.com/entry/2013/06/21/054300

のデータをSWASPで探したら、なんと1万以上のデータがあるので期待してやってみたら、まず光度のデータにマイナスの数値が幾つか入っていて、「log10の後ろにマイナスの数が来る」と言う警告が出てしまった。なんとかそういう難関を乗り越えてPDMまでこぎつけたが、残念ながら周期はよくわからなかった。