ぎょしゃ座のあまり観測されていない食変光星
例のBAVのサイトでぎょしゃ座のあまり観測されていない食変光星のリストを見るとこのようです。
1942年来極小が観測されていないという、AKAurの第1極小を3月9日に観測しました。
この星を2011年に2ヶ月くらい観測し続け、何度観測してもほとんど変光しておらず、これはひょっとしたらコンスタントな星かと思ったのですが、5月1日に初めて第1極小を観測できました。(今回はそれ以来初めてで、ここ70年で、2回めの第1極小観測かもしれません。)
そのあくる年、2012年の3月に第2極小も観測できて、それまでVSXに記載されていた周期2.38が間違いでその2倍が正しいと訂正報告することができました。(当時すでにGCVS、O-C Gateなどには4.76とか4.7631などと正しい周期は書かれていましたが。)
VSXに報告した全位相の光度曲線で、黒は2011年の、青は2012年の観測です。
VSXの報告はこのページにあります。
http://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=3826
周期、2.38と言うのは最初に報告されたMVS N152, 1952にそう記載されていたからです。