muttenz's blog

スイス星空だより

OT Lac の第二極小が観測できた

今まで出来たphase plot で見ると、この変光星の第二極小はフェーズ0.5よりも早く起こりそうです。今まで得られた元期と周期で計算すると、今日、10月5日06.58時(UT)にフェーズ0.5になるはずでした。

昨晩は天気予報では雲が多いとのことでちょっと諦めかけていたのですが、日が暮れた時まだ晴れていたので、とにかく観測を開始。

雲が時々通過するのでオートガイドは使えない。極軸は一応よく合わせたつもりだが、このロズマンディのG-11の恒星時追尾は速すぎて目的星はそのうち写野の外に出てしまうので画像を見て外れないように時々修正してやる必要がある。

なので、3時半ころまでディスプレイの前で監視し続けた。その時点で、Muniwinでそれまでの画像(未処理)で作成したライトカーブを見たら、もう第二極小を過ぎ増光を始めたのがわかった。天気もやや安定してきたのでままよとオートガイドにして寝ることにした。実際にはそのあと分厚い雲の通過もあまりなく下のような観測が出来た。(ガイド星が明るいのでちょっとの薄雲だと暴走しなかった。)

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大雑把に目で見て極小時刻を56935.47とすると、フェーズ0.5より約0.06早く、時間にして7時間あまり早いことになる。

min II magは11.76等。min I mag は11.81等なのでほとんど同じくらいの深さの極小と分かった。(先日のKWSデータ、NSVSデータでのphase plotで予想できたが。)

muniwinの測光だが、第二極小の底の部分がただ平らではなく少しゆがんでいるように見えるけど、これはここでちょうど望遠鏡を反転したためだろうか?