muttenz's blog

スイス星空だより

昨晩の観測

昨晩(10月30日夜)にはKaiV20のmin Iがあるので夕方から準備して観測をした。家の中でモニターを見ているとだんだん星像のカウントが落ちてきている。これは薄雲でも広がったかと、外に出てみたら綺麗に晴れている。それならシュミカセの補正レンズに露がついたかと、一旦観測を中止して覗いてみてびっくり、補正レンズの内側が真っ白。凍ってはいないがこれでは光が通らない。一昨晩も結露がひどかったが、それがどうも中に染み込んだようで、ドライヤーを持ってきて、外からと、カメラを外して中に温風を吹き込み温めたら一応消えた。しかし、2時間もしないうちにまた結露。とうとう諦めて観測中止。後でインターネットで雲の状況を見たら一晩中綺麗に晴れていた。

ひどい状況にもかかわらず、KaiV20のmin Iは観測できたし、OT Lacのmin IIのあたりから増光が捉えられた。

そこで、対策として今日望遠鏡のヒーターの電源を強いのに変えてみた。そのおかげか今日はうまく行っているようだ。でも天気は昨日ほど良くなく、薄雲がずーっと広がっている。

OT Lacのapsidal motion について数日前にセバスチャンからメールが来ていろいろ書いてくれたが、彼も良くわからないところがあるからと、Patrick Wilsに僕が送ったデータを送って意見を求めていた。

Patrickは始め時間がないからと言っていたのですが、昨日丁寧に見てくれていろいろ書いてきてくれました。とっても面白いのだが、正直言って彼らの議論が完全にはわからない。ここに転載したいほどなのだが。。

apsidal motion があったということは、ほぼ確実らしい。