muttenz's blog

スイス星空だより

昨晩は久しぶりにKaiV16を観測

昨年来発見したままVSXに未登録のがいくつかあって、それらの観測シーズンがまた巡ってきた。KaiV12,14,16(どうも偶数のが危ない?)

昨晩はKaiV16を観測したが、3時頃に起きてみたらあたり一面霧が発生していて、観測は中止。今朝望遠鏡を見たら、ヒーターを強くしたはずなのに補正レンズに結露。ただ、かなり風がコンスタントにあったのでヒーターの力が足りなかったのかもしれない。今日の日中はその対策を考えた。

ヒーターの抵抗値は8Ω。12Vの電源と簡単なソケットでつないであるが、使っていると少し接続部が暖かくなっている。どうも接触抵抗があるようなので半田を付け直し、接触部を磨いてみた。現在やっている観測ではほとんど暖かくなってこないので良さそう。

せっかくヒーターで補正レンズのあたりをあたためても鏡筒本体が金属なので熱はそちらにも伝わり空中に逃げていく。なので少しでも保温できるようにと、取り敢えず瀬戸物などを包む緩衝材で鏡筒部分をくるんでみた。(シュミカセは閉じた空間なので、温度差がなかなか消えず、筒内気流がなくならないと言われるが、断熱材でくるんであっても観測開始前に外にしばらくおいてあればもう本体内部の温度差はなくなっているだろう。)いつかどこかで板垣さんが観測で使っておられる望遠鏡の写真を拝見したが、望遠鏡からマウントまで新聞紙でくるんであってびっくりしたことがある。ニュートン式だと思うがやはり結露対策と断熱のためなのだろうかと気がついた。

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さて、今晩もすでに4時間以上観測を続けているがフレーム内のカウントのmaxの値が減ってこないので結露はしていないようだ。その上、一昨日も感じたことだが、ピントがとても安定していて、始めにピント合わせしたのがそのまま維持されている。

今まで長い時間観測するとほとんど例外なく観測の終わりの方でピントが甘くなるし、レンズは透明度が悪くなって、得られるデータのエラーが増えていたが、これなら観測の最後までコンスタントになるかもしれない。