謎の減光 続きです

この変光星、一応KaiV63と名付けておきます。

KaiV63は昨日書いたようにCR Perの近くにあります。CR Perの要素を決めて改定するために２０１５年１月から２０１６年２月までに１０回観測しています。

いつもある星を目標星として観測しても、他に変光している星がないかかなり注意して見ているので、見落としてはいないと思いましたが全観測を見直しました。（なので、この星が減光しているのを見たときには大変驚いて何かの間違いと考えたわけです。）

１０回のうち最初の３回の写野にはKaiV63は写っていませんでした。しかし、他の７回の観測にはきちんと写っていて、測光してみましたが、どの観測でもほぼ同じ光度、＋－0.01等くらいの範囲に入っていて、減光などは全くとらえられていません。

この結果からするともしこれが周期的なものだとするとかなり長周期のものと思われます。

今日は丸一日、KWSのVバンドの他Icバンドのデータも周期を４０日の範囲までPDM解析しましたが、はかばかしくないです。Icバンドだと９等から１０等なのでV等級より明るいのでエラーも小さくなり、はっきりした周期がでるかと期待したのですが、だめでした。