ASASNのデータから得られた要素でGT Lacの極小を予報、そして観測できた!
この所蜥蜴座の食変光星の周期を探した中で、一番周期が短いGT Lacを観測してみたくなりました。極小の予報を作ったら、昨晩の19時(UT)ごろにあるはず。天気も良くなって無事観測できました。
Hoffmeisterの観測(1965年2月8日)以来の極小観測で、じつに52年ぶりとなります。今回の極小の底がはっきりしませんが、おそらく皆既食でしょう。
周囲で変光星がないか探してみたらこんなのが見つかりました。
VSXで座標から探してみたら、2007年にもう登録されていました!残念!ただ、この変光星を見つけた人はこの付近をかなり観測したはずで、GT Lacの観測をおそらく目的としたと思うのですが、GT Lacの周期などを見つけなかったのが不思議です。
そこでVSXの記載ではこの変光星を見つけた人はチェコの人らしいので、食変光星の観測が盛んなチェコのサイトO-CGatewayに行ってみたらなんとGT Lacについてありました。
この図を見るともう随分と極小が観測されていました。でも周期を0.2790443d.としていますね!この値の3倍0.8371329が実際の周期に近かったのです。
最初の方で書いた52年ぶりと言うのは外れでした!