V343 Lacの近くの星でフレアーを観測できた?!
昨晩、19日夜は天気予報も悪いし、暗くなる頃に快曇だったので観測の準備は全く考えていませんでした。寝る前に念のために外を見たらなんと晴れています。急遽望遠鏡のカバーを外し、コンピュータを接続して観測開始しました。
観測して良かったです!V343 Lacの近くの星でフレアーらしいものが受かりました。.
以前にも似たようなケースがあって、フレームをきちんと見たらホットピクセルでがっかりしたことがあるので、今回もその星のあたりを拡大してみました。
1 3 5
2 4 6
の順序です。積分時間は60秒ですので、ほぼ1分おきの間隔になります。
4がピークの画像で、これはホットピクセルではないです。
7 9 11
8 10 12
の順序です。
継続時間は7分あまり。増光幅は約1.3等程です。
この星をGuide 9.0のUCAC4のカタログで見たら717-093076とわかりその座標で
ASASSNのデータをダウンロードしてみました。
一つだけ明るいデータポイントがありますね。フレアーが受かったのでしょうか?わかりません。
ASASSNのこのデータポイントあたりの表です。
赤く囲んだ部分が突出しているデータポイントに相当します。15等台から1分あまりで13等台に増光しています。右から2番めの数値はFluxです。
ASASSNのサイトでデータを出させるとその星のあたりのAladinの画像も出てきます。
(このAladinの画像は上のフレーム拡大写真に合わせた向きにしてあります。十字の左上の明るい星とその右の方に3つ並んだ星が拡大写真でフレアー星の上に見えています。)
おかしなことに入れた星の座標の位置(画像中央の十字線)に星がないです。十字線の左下のオレンジっぽい星が測光されたのでしょう。
UCAC4の座標でVizieRで半径2秒以内とひいたら、該当する星なし、と出ます。思い切って検索の範囲を10秒に広げたら出てきました。2MASS J22154392+5315021など。
VizieRによると固有運動がかなり大きい星で、カタログによって座標が少しずつ異なります。私の観測フレームとAladinを見比べても星が動いているのがわかりますね。
(固有運動は2MASSにはRA 294 mas/y Dec 214.5 mas/yとあり、3年で約1秒動きます。)
これから今までの観測フレームにこの星のフレアーが写っていないか再捜索しましょう。