muttenz's blog

スイス星空だより

KaiV77をVSXに登録できました!

昨日ブログに掲載した位相図をセバスチャンに送って意見を求めました。その際、彼に、「ASAS-SNのデータにはKaiV77から16秒離れてある星の光が影響しているが、観測から得たその星の光度、15.75VでASAS-SNのデータをdeblendするとデータが暗くなりすぎるので、ASAS-SNのデータはdeblendせずに単に+0.12等ずらして位相図を作った」と説明しました。それに対し、彼から、「それだと平行移動であって正しくない。やはりdeblendするべきだが、この際16秒の距離だとそれほどそばの星の光が混入していないので、そばの星の明るさを15.75ではなく、deblendしたデータが観測データに合致するような明るさにしてdeblendすると良い」と言われました。そばの星の仮の光度を彼が提案してくれた17.4等にすると、deblendした結果、特に極小光度が観測データに合致してうまく行きました。

下がそのようにして作成した位相図です。昨日の位相図と見比べるとホンの僅かですが、違いがわかると思います。(並行移動の場合は変光範囲の大きさはもちろん変化しませんが、deblendすると変光範囲の大きさが大きくなります。)

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これを使ってVSXに登録したらさっきOKが来ました。

https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=555287

発見したのが12月12日で、9日後に登録できた!ASAS-SNのおかげです!

なおどのサーベーデータがどのくらいの各距離の分解能があるかはVSXのFAQにあります。ASAS-SNでは17秒となっています。

https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=about.faq