muttenz's blog

スイス星空だより

OQ Gemの解析に今度はPhoebeを使ってみました

WDwintを使ってOQ Gemの食変光星の諸パラメータを割りにうまく決められたので、その値を使って今度はPhoebeでやってみました。

ただ、やり方がよくわからなくて、昨日は一旦やめようかと思ったりしたのですが、教えていただいた論文をよんだり、インターネットでやり方を探したり、試行錯誤しながらなんとか出来ました。

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上の画像であまり良く見えないかもしれませんが、ピンクの線がシミュレートしたもので、青がケプラーのデータです。WDwintで求めた値からやや改良されているようです。ただ、残差はまだ極小付近にだいぶあります。

OQ Gemを構成する二つの星の様子です。

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下の論文が、私のようなズブの素人には大変に助かりました。

http://var.astro.cz/oejv/issues/oejv0176.pdf

これの10ページから17ページにPhoebe step by stepというのがあります。とても丁寧に細かく指導してくれます!

しかし実際にやってみると、DC(differencial correction)というのをやってうまく行く場合もあれば、後戻りしてしまうケースもあり、まだまだ沢山試みて慣れなければならないです。

上記の論文のなかではOgleが観測したある食変光星を例として説明していますが、うまくやればcost functionの値(残差みたいなものでしょう。)を0.22まで、数百個の解析をしたという著者の人は最後には0.047まで持っていけたとか。すごいことです。