V437 Aurという食変光星
OQ Gemは楕円軌道か?の時に書きましたが、EAの場合、円軌道ならば第一極小も第二極小も食の長さがおなじになると書きました。逆に同じではなかったら楕円軌道の可能性があるわけで、最近そんな話があったなぁ、なんの星のときだったかなぁと思いだそうとしたら、わかりました。今年1月にV437 Aurのデータ改訂をVSXに申請した時に、セバスチャンが「食の長さが第二極小の方が長い」という事をRemarksに書くようにと言っていたのです。
V437 Aurの位相図です。
はっきりと第二極小の食の幅が第一極小の方より広いですね!
VSXに登録したデータを書いておきます。
第二極小のフェーズ fi 2は0.394
第一極小の食の幅 w1は0.040
第二極小の食の幅 w2は0.058
OQ Gemは楕円軌道か?の時に書いたこの公式
e*cos(omega) = Pi/2*[(fi 2 - fi 1) - 0.5] = a
e*sin(omega) = (w 2 - w 1) / (w 2 + w 1) = b
これらを使って離心率e、近星点離角omegaの概算値を出してみました。
e*cos(omega) = -0.1665
e*sin(omega) = 0.1837
e = 0.248 omega = -47.8 deg
sin(omega) > 0 & cos(omega) < 0 なので第二象限 omega = 132.2 deg
が求められました。