アイスランドの旅 六日目
私が泊めていただいた友人夫婦の旦那さん、Jさんはアクレイリの生まれ。奥さんのBさんはスイス人です。今日はJさんのひいおじいさんがかつて住んでいた農家のあたりを訪れることにしました。アクレイリから南にちょっと走るとほとんど人家らしいものはなくなります。そんなところにも小さな教会が建てられていました。
建て方はこのあたりの昔の家の建て方で、壁は石を積んでそこに粘土質の土の塊を積み上げ、屋根には草が生えた土を載せます。
内部は木で作り上げてあります。残念ながら鍵がかかっていて、入って見ることは出来ませんでした。
教会の向こうに見える屏風のような山がここから南へずーっと続きます。教会の裏手の庭から撮りました。
さらに30分ぐらい走ったところにJさんのひいおじいさんが居た農家がありました。
ひいおじいさんが実際に住んでいた建物は取り壊されて現在の建物がそのあとに建てられました。いま住んでいる人達は1930年頃に農場を引き継いだ人達の子孫だそうです。Jさんは子供の頃から何度もここに来たことがあるそうですが、住んでいる人たちに直接会って話すのは初めてだそうです。おばあさんが、どうぞどうぞと家の中に快く迎えてくれて、お茶やらお菓子やら出して歓迎してくださいました。見渡す限り他には家は見えません。冬の厳しさ、地理的不便さ、寂しさなどを思うと、良くこのようなところに住むものだと思いますが、お話を伺うとここに住んでいることが本当にとっても幸せな様子。確か幸福度の調査でアイスランドの人たちは世界のうちでかなり上位だったような気がします。とても考えさせられました。
下の写真の中央右下付近に小さくかたまって見える建物が上の農家です。
Jさんのひいおじいさんがいた頃に使われていた家。屋根は土のかわりにトタン屋根になっていますが、オリジナルではありません。
追記
グーグルマップで上記の農家を見ることが出来ます。
https://www.google.ch/maps/@65.3401878,-18.2446717,1728m/data=!3m1!1e3
真ん中に見えるいくつかの建物がそうです。ズームアウトすると周りの様子がどんなに寂しいものかわかると思います。