muttenz's blog

スイス星空だより

V343 Lac の第二極小を観測  できるはずでした。。。

昨年この食変光星を観測し、また倉敷のAさんにも何度も観測していただきました。しかし、第二極小の完全な観測がまだできておらず、しかもこの極小がフェーズ0.5より少し前に来るので、第二極小をきれいに観測することがVSXに周期の改訂などをするためには大事でした。

昨晩、21日の夜25時過ぎにこの食変光星の第二極小があるはずで、時間的にもちょうど良いし天気も上々と、観測するのを楽しみにしていました。

友人宅に招待されていて実際に観測開始は23時頃で、望遠鏡の反転があるまで一寝入りし、反転が極小時刻に近いので反転時刻をしばらく過ぎたあたりで起き、無事に反転して、朝までまた寝ました。

さて朝起きて、ダーク、フラット処理をしてmuniwinでデータを処理しようとしたら、どうしてか観測の前半がありません。これはおかしいと、フレームをナンバーの順で見直して行くと、観測開始の2つのフレームの後はなんと反転後のフレームが入っています。そして反転後の観測が終わった後に、反転前の一部が反転時まで入っています。

しばらく、何が起こったのかわからなかったのですが、どうもこういう間違いをしたようです。

反転時に撮像フレーム数を朝までの観測時間から130枚と設定しました。その時どうしてか、フレームのナンバーをまた戻してしまったようです。なので、反転後、撮像の度に反転前に撮った同じナンバーのフレームは上書きされてしまいました。というわけで130枚反転前のフレームは消えてしまったということでしょう。

これが今回の観測結果です。

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観測開始時の2つの生き残ったフレームの後の空白が悔しいです。。。。この空白が上書きされて消えた部分。そこからが反転前のフレームで生き残ったもの。その後の1:20-1:30が反転による小さめの空白。その後のデータは上書きしたフレームのもの。

ということになります。

上書きされたデータの復元も試みて見ましたがだめでした。寝ぼけてバカな間違いをやってしまった~