muttenz's blog

スイス星空だより

V426 LyrにApsidal motion はあるか?

今まで位相図を作るのに使った要素で、Kurochkin、APASS、ASAS-SN、私のMinII観測を一つの位相図にまとめてみました。(その際APASSに合わせてそれ以外のデータの光度を適当量移動しました。)

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これだと、Kurochkinの第一極小がかなり0.0から右にずれています。これが0.0に乗るような周期を探しました。元期は今までどおりで、今までの周期P1=12.688238より少し短い周期P2=12.68725で位相図を作ると、このようになります。

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ここで、見やすくするためにKurochkinのデータだけを表示すると、一昨日のと似たものですが、元期は最近ので、周期もちょっと違います。(下図)

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ここで大事なのは、フェーズ0.5のすぐ右に縦に並んだ二つのデータポイントが果たして、第二極小だったのか、否か?です。

ASAS-SNデータと私の第二極小観測によれば、少なくとも最近は第二極小はフェーズ0.5からかなり外れて0.625付近にあることは確かです。

Kurochkinの頃に第二極小がフェーズ0.5よりわずかに右にあったとすると、この食変光星はApsidal motion を示すことになります。

極小付近それぞれをP1とP2で作成したものを比較のために並べてみます。

フェーズ0.0付近の拡大図です。

下図はP1で。

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下図、新しい周期P2だとASAS-SNデータが少しごちゃごちゃしてしまいます。

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同じように第二極小付近。

P1で作成。

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P2です。

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