海王星を発見した望遠鏡
ブログ、長いことお休みしてしまい申し訳ございません。
この11月、一年前のように娘のコンサートを聴きにミュンヘンに行きました。そして、またドイツ博物館へ。なつかしいです。
2回めなので天文部門はかなり端折って、おもに他の部門を見学しましたが、いくつか天文関係のものも。
海王星を発見した望遠鏡をみました。昨年はスペクトル特別展のために片付けられていて見られなかったのですが、今年は展示されていました。フラウンホーファーの死後3年ですが、フラウンホーファーの工房で1828/29年に制作、1829年にベルリン天文台に納品されました。2枚レンズのアクロマート、口径244mm、焦点距離4320mm。そして1846年にベルリン天文台長のガレがルベリエの計算に基づいて新惑星を探し、その晩のうちに見つけたのがこの望遠鏡を使ってだそうです。
その時に使われた星図。(コピーです)左下の書き込みが予想位置と発見位置らしい。
これは同じくフラウンホーファーの作ですが、対物レンズをダイアモンドで半分に切り、それをマイクロメーターと連動させて2つの星の間隔を測定できるようにしたものだそうです。この構造はヘリオメータと言ってこれより前には太陽の直径を測るためにつくられ、使われたとのこと。それをフラウンホーファーはずっと精密なものに仕上げ、これよりもっと大きな器械でベッセルが1838年に恒星の年周視差を発見しました。
屋上の日時計の展示のところで面白いのを見つけました。
二本の紐がすりガラスの上に太陽の光で十字の影を落とすわけですが、その交点から時刻を読み取るというもの。
屋上から有名なミュンヘンの景色。
一番上の階にはプラネタリウムがあります。
相変わらず、ツアイスらしいのですが、もう何代目だか、ずいぶん小さいのでびっくりしました。「地球から宇宙へ」という番組を見ました。ESOの撮影画像をいろいろと組み合わせて見せてくれました。ただ今のプラネタリウムって、ちょっとCGっぽくって、きれいな星空を普通に見せてくれるのは流行らないようですね。(この夏、日本で見たのもそうでした。)
とにかくドイツ博物館というのは科学、技術に関する展示がすごい量で、2回めでもまだ見ていないところが残ってしまいました。