muttenz's blog

スイス星空だより

食変光星V664 Oriを11ヶ月ぶりに観測

この食変光星もHoffmeisterによって1942年に発見され、1967年のANで発表されています。ただ周期はずっと最近までわからないままでした。

昨年3月にこの食変光星を倉敷の赤澤さんと私で観測して、ASAS-SNのデータから得られた周期を改善しVSXにデータの改訂をすることができました。

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昨晩、2月19日夜に第一極小があるので11ヶ月ぶりに観測ましたが、残念ながら、極小前に曇られてしまいました。

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2月19日夜のライトカーブ。右の方に一つだけ雲の間から得られたデータがあります。

VSXに登録した要素で昨年のデータと合わせて第一極小付近の位相図を作りました。

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黒と赤が昨年の、緑が今年のデータ。

去年と今年のカーブとが完全には重なりません。。。これが重なるように周期を変えるとASAS-SNデータの位相図がめちゃくちゃになってしまいます。光度が変化したのかもしれませんが、極小が受かっていないので、なんとも原因を特定できません。