大晦日の観測から新変光星!
あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。
このところブログ更新が少なくて申し訳ございません。観測できる夜が極めて少ないのです。
大晦日の昨晩も、暗くなったばかりは素晴らしく晴れていたのですが、スイスの冬によくあるように9時過ぎあたりから透明度が落ち始め10時頃にはベタぐもりになってしまいました。
それでも得られた観測フレームをチェックしていて一つ変光星らしいのを見つけました。
これはどうもDSCTのようです。VizieRでその星をチェックしたらATLASの記載があります!しかしdubiousの分類!
自分の観測記録を見るとこのV431 Casを2回2018年と2019年に観測しています。その観測フレームと合わせてデータを取り、PDMにかけたら周期は0.0901151日と出ました。昨晩の極大を元期として位相図を作りました。
これで、変光星は確実です。ATLASに記載されていた周期は0.180230で、PDMで見つけた周期のちょうど2倍でした!(2倍は0.1802302)
ATLASの解析も素晴らしいです!(外れていることも多いのですが。。)
昨晩の観測は3時間にも満たないものでしたが、一本釣りで大魚を見つけた感じです。
ATLASの分類がdubiousなので新変光星発見にできるでしょう。