Neowise彗星 その後
前回のブログ投稿の後、13日早朝はきれいに晴れました。3時半ごろに起きて玄関を開けるとちょうど正面にNeowise彗星がまっすぐ垂直に立って見え素晴らしく幻想的な眺めでした。家からすぐ前の私道に入って撮影したので、早朝に家人に怪しまれて警察にでも電話されないか少々ビクビクしての撮影でした。
次の日、14日朝も期待したのですが雲がかなり通過してその隙間から垣間見る感じです。撮影する方向はもう分かっているので、今回は玄関の前にカメラを三脚に載せ、自動撮影で毎分一枚セットして28cmの望遠鏡の方にかかりきりでした。後で見たらモミの木の影から彗星が出てくるのが写っていました。
その後かなり頻繁に雲が襲来。隙間から時々彗星が顔を出します。
この日以降は天気が崩れ、再び彗星を見られたのは先週末の土曜日夕方でした。薄雲があり、今度は方角が北西になってバーゼル市のある方向で空が明るく肉眼では見られず、双眼鏡でなんとか見られる程度。写真も撮影しませんでした。
日曜日、19日夕方、通常の観測準備をして10cmの望遠鏡はもう撮影を開始していました。しかし、ひょっとしたら我が家の庭から見られないかと気付き双眼鏡で探したら今日は割にはっきりと見えます。そこで10cmの変光星観測は中止して、彗星を撮影しようと望遠鏡を向けますが肉眼ではあまり見えないので導入に苦労しました。なんとか導入に成功した頃には彗星は隣家の樹にどんどん近づいてしまいます。それでも成功した数枚の一枚。右下隅はだんだん近づく隣の樹の影。
昨夕、7月20日はなかなか西方の雲がのいてくれません。日本でもどなたか書いておられたようによりによって東の空はきれいに晴れているのにです。ダラダラと線状曇雲帯が次から次へとやってきました。彗星がもうかなり低くなったころ、ようやく雲の切れ目ができて10cmで数枚撮れました。
28cmの方はしばらく隣の煙突に邪魔されましたが数枚続けざまに撮れました。
ピント合わせをしている余裕がなくボケボケですがお許しを!
日本でも早く梅雨が明けて、天文ファンのみなさんがこの久しぶりの明るい彗星を見られますように、祈っております。