VSXのV831 Aurの周期と変光範囲を改訂
1月16日に伊藤さんがVSOLJにV831Aurの観測報告をしておられ、その中で極小予報が4時間位ずれていて、極小観測ができなかったと書いておられました。VSX(GCVS)の元期や周期は2000年頃のでそれほど古くもないのに4時間のずれは大きいです。ひょっとしたらASASSNでもう正確な周期がでているかとVizieRをみたらASASSNは周期を出していません。V831 Aurは9等台で明るいのでこれならばKWSで良いデータがあるだろうと、Vデータをダウンロードして周期をPDMで出しました。
VSXにあった周期は0.87648で、KWSから得られた周期は0.876358で、0.000122日短いです。これは10秒あまりのことですが、20年も経つと4時間位ずれてしまったわけです。
そこでさらにAPASSデータとASASSNデータもダウンロードして位相図にしました。
ASASSNのデータは黒ですが、かなりばらついている印象ですね。この星はASASSNには明るすぎてサチってしまっています。それでも極小部分の谷ははっきりと凹んでいて周期がこれであっていることがはっきりします。APASSデータ、赤もAPASSにしてはかなりばらついています。
昨日VSXに改訂申請を出して少し修正したら先程OKが来ました。
https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=149576