muttenz's blog

スイス星空だより

ASAS111340+1749.1の周期

先日から頭を悩ましているのがこの星です。

この星のデータを、NSVS、ASAS-3、CSS(CRTS)からダウンロードしてみました。

NSVS、ASAS、CRTSそれぞれのデータのみでPDM解析すると、周期として

NSVS  P: 0.8426321(76)d

ASAS  P: 0.8424826(47)d

CRTS  P: 0.8424939(12)d

 が得られました。

 

CRTSで得た周期でPhase Plotを描くと。

f:id:muttenz:20130503221336j:plain

CRTSのデータとASASのデータはほぼおなじカーブを描きますが、NSVSのデータはほとんど1/4周期ずれているように見えます。

 

NSVSで得た周期でPhase Plotを描くと

f:id:muttenz:20130503221621j:plain

何が何やらわからない感じですが、赤い点だけをみるとそれなりにカーブが上下しているのがわかると思います。ASASのデータもCRTSのデータも全くめちゃくちゃ。

 

それぞれのデータがいつのものかと調べると  

              JD-2450000                                                    P

NSVS   1274-1633 1999.04.05-2000.03.29         0.8426321 

ASAS   2628-5021 2002.12.19-2009.07.08         0.8424826

CRTS   3469-6096    2005.04.08-2012.06.17         0.8424939

というふうに、かなり時間的に広がっています。

上記の周期をみるとNSVSのPよりCRTSのPが0.0001382dつまり約12秒短い。

非常に雑な計算ですがNSVSのデータのJD-2450000の真ん中はほぼ1450

          CRTSのデータのJD-2450000の真ん中はほぼ4770

その差は3320dです。この期間で周期が0.0001382d短くなったとすると、1年につき、(0.0001352/3320)*365= 0.0000151dのわりで周期が短くなったと言えます。

定量的にはともかく、定性的にはこう考えて良いのでしょうか?

ASASデータの周期がNSVSとCRTSの間に入っていればありがたいのですが、そうはうまく行かないようです。しかし、NSVSでの周期より確かに短い。

先輩の皆さんのご意見をお聞かせいただけたら幸いです。