ASAS111340+1749.1の周期
先日から頭を悩ましているのがこの星です。
この星のデータを、NSVS、ASAS-3、CSS(CRTS)からダウンロードしてみました。
NSVS、ASAS、CRTSそれぞれのデータのみでPDM解析すると、周期として
NSVS P: 0.8426321(76)d
ASAS P: 0.8424826(47)d
CRTS P: 0.8424939(12)d
が得られました。
CRTSで得た周期でPhase Plotを描くと。
CRTSのデータとASASのデータはほぼおなじカーブを描きますが、NSVSのデータはほとんど1/4周期ずれているように見えます。
NSVSで得た周期でPhase Plotを描くと
何が何やらわからない感じですが、赤い点だけをみるとそれなりにカーブが上下しているのがわかると思います。ASASのデータもCRTSのデータも全くめちゃくちゃ。
それぞれのデータがいつのものかと調べると
JD-2450000 P
NSVS 1274-1633 1999.04.05-2000.03.29 0.8426321
ASAS 2628-5021 2002.12.19-2009.07.08 0.8424826
CRTS 3469-6096 2005.04.08-2012.06.17 0.8424939
というふうに、かなり時間的に広がっています。
上記の周期をみるとNSVSのPよりCRTSのPが0.0001382dつまり約12秒短い。
非常に雑な計算ですがNSVSのデータのJD-2450000の真ん中はほぼ1450
CRTSのデータのJD-2450000の真ん中はほぼ4770
その差は3320dです。この期間で周期が0.0001382d短くなったとすると、1年につき、(0.0001352/3320)*365= 0.0000151dのわりで周期が短くなったと言えます。
定量的にはともかく、定性的にはこう考えて良いのでしょうか?
ASASデータの周期がNSVSとCRTSの間に入っていればありがたいのですが、そうはうまく行かないようです。しかし、NSVSでの周期より確かに短い。
先輩の皆さんのご意見をお聞かせいただけたら幸いです。