muttenz's blog

スイス星空だより

シジュウカラの家族

今日はちょっとテーマを変えて鳥のお話です。

シジュウカラは日本でもスイスでもよく見られる鳥ですが、こちらでは人懐こいのでとても評判の良い鳥です。巣箱をかけてやると比較的巣を作ることも多いので、我が家でも6,7年前に玄関脇の木蓮の幹にシジュウカラ用(入り口の円の直径が決まっている)の巣箱を買ってきてかけました。以来、二回も巣を作ってくれる年もあればどうしてか入居者ゼロの年もあります。

早い時は3月末に入居ということもありますが、今年は非常に寒い春でとうとう来ませんでした。でも、今頃になると去年の出来事を懐かしく思いだします。

昨年は、5月にお向かいの家の巣箱でシジュウカラが巣作りをしているのを見て、うちには来ないなぁと、羨ましく見ていました。雛が孵ると親鳥がエサを必死で探しているので、手元にあったくるみの殻をむいて置いておいたら、喜んで取りに来ました。あるときふと気がついたら部屋の中に置いておいたはずのからをむいたクルミがなくなっている。なんと、扉が開いていたのでこっそり部屋にまで入って取りに来ていたのです。そのうちクルミとかピーナッツを手のひらに載せて呼ぶと、最初はちょっと抵抗があったようですが、親鳥もだんだん我々に慣れてきて、手から直接エサをとるようになりました。(この写真、残念ながらシジュウカラにピントが合わず、後ろの望遠鏡の架台の方にあってしまいました。)

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そんなある日、家内と台所で向い合って話していたら、すぐ近くの床で何か動いたような気がしたので振り向いて見てびっくり、シジュウカラが我々の声を聞いてエサの請求にやってきたのです!それからは、台所にいると、外から声を聞きつけて窓枠に止まって中を覗き込むようにするので、我々が家の中で庭の方に移動すると、シジュウカラもさっと屋根を飛び越えて庭への出入り口でエサを待っています。

これは、庭への出入り口で待っているところ

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そうこうしているうちに6月に入り、今年はもう入居者なしかと思っていたら、入居者がありました。なんと、その夫婦が今度は我が家の木蓮の巣箱に来たのです。やはり、餌やりが功を奏したのでしょうか。それからは夫婦でエサを必死になって巣箱へ運び続ける姿が3週間くらいみられました。この続きは、また明日書きます。