muttenz's blog

スイス星空だより

CSS_J173003.0+482118を再び観測

一昨日の夜、(8月23日の夜)再びCSS_J173003.0+482118を観測してみました。ただ、この晩は1時半頃には曇ってしまい短い観測時間でした。

処暑も過ぎて日が暮れるのがかなり早くなり、星の導入は21時過ぎから始められ、半頃には一応フレームを撮り始めることが出来て、22時過ぎにはコンピュータに撮像を任せて寝ました。天気予報では明け方から曇り始めるとのことだったので、2時半くらいに起きれば良いかと目覚ましをかけたのですが、どうしたわけか1時半ぐらいに目がさめたので、そばのコンピュータのディスプレイを見たら星像が棒状に伸びてます。しまった、これは雲が出たなと外を見たら雲がぞろぞろ。残念ながら観測はここでおしまい。それにしても、ちょうど雲が出始めた時に目が覚めたのはかみさんが起こしてくれたのかもしれません。

例のごとくアパーチャーを2通り変えて測光してみました。

r=3.5

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r=4.0

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今回のライトカーブもなんだかあまりはっきりしないものです。役に立つかどうかわかりませんが、r=3.5のデータを報告しました。

観測時間が短いのでPDMで周期を求めるのはあまり意味がないかとは思いましたが試みました。

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これで得られた0.0503dの周期で、全周期を10分割してそれぞれの平均で作ったphase plot(phave)はこんなふうに出来ます。振幅はわずか0.05等しかないけれど。

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前回、8月21日の観測と一緒にすると

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21日より0.1等以上暗くなっている。それぞれのデータセットで見られる減光は仰角の減少に伴う大気による減光(比較星との色の差からくる。)と、星そのものの減光とが重なっているようです。(水色の線はそれぞれのデータセットのトレンドライン。)

両データセットを用いてPDM解析をやると、先の0.0503位の値がやはり出てきて、それでphave plotをすると、こんな風になりました。振幅はもっと小さくなって、0.04等弱くらいでしょうか。

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スイスに戻って、少し時差ボケが治ってきたかと思った頃に、観測で夜中に起きだしたものだから、睡眠リズムがめちゃくちゃになって、今どこの時間で寝起きしているのかわからず、一日中ぼーっと眠い。それでいて熟睡も出来ない状態。。

昨日から雨が降ったりやんだりで最高気温が20度にようやく達するぐらいで、肌寒い。今週は木曜日くらいまでこんな調子らしい。

それにしても、日本のあちこちでの集中豪雨はひどいですね。こちらのニュースでも報道されています。