KaiV14について
http://muttenz.hatenablog.com/entry/2013/11/20/064442
http://muttenz.hatenablog.com/entry/2013/11/30/073403
の続きです。
このところ、どのようにこの新変光星の周期を求めて来たか、ちょっと面白いので順を追って書いてみます。
11月30日ごろ、それまでの観測で得られたデータをペランソに入れて、リーズナブルなphase plotができる周期を探してみました。それはこのようにやります。
グラフの下の部分は周期0.3日から1.0日を表し、0.6の少し右にある縦の点線が今選んでいる周期で、ここでは、0.6110日になります。
グラフの上の部分はその周期を仮定した場合のphase plotになります。0.611日を周期に取ったのでは、増光部分が重なっていません。
グラフの下の部分の縦線をマウスで引きずって右にやったり左にやったり移動すると、それに連れて上のphase plotがどんどん変わるのを見ていきます。
さて、周期をもう少し長く、0.6130日にしたらめでたく、増光部分が重なり、しかも位相、0.5に相当するところに少し凹んだ部分が当たりました!
おお、これで周期が見つかった!、とその時は信じ込みました。でも、これは大ハズレでした。
ちょっと補足すると、グラフの下の部分はPDMのテータの値のグラフなのですが、この時の状態のようにデータがまだ少ないと、テータが最小値になる周期(ここでは、0.52位?)が必ずしも正しい周期のところに当たりません。むしろ上記のような方法でphase plotがリーズナブルか否かを目で判断しながら探したほうが、少ないデータでとりあえずおおざっぱに周期を推定するには向いているように思います。
続きはまた明日書きましょう。