muttenz's blog

スイス星空だより

KaiV14について(続きです)

Iakさんからコメントをいただいて、エラーの値を出して平均値の変化が有意かどうかを見てみたらということです。

薄雲の通過とか、ピントの変化とか、シュミカセの補正レンズに露がつき始めるとか、いろいろな要素によって、各フレームごとに変光星のADUカウント数と積分時間から算出されるシグマの値が変わってきます。そこで、この際、全部の測光値を何がなんでも採用するのではなく、シグマの値が0.05等未満のものだけをデータとして採用することにしました。

そして、それぞれのデータセットの平均値とsdを求めてみました。

データセットの色   位相   差光度   sd

オリーブ       0.19   2.633    0.031

赤          0.22   2.622    0.042

グレー        0.39   2.642    0.037

フクシア       0.48   2.651    0.038

紺(前半)      0.50   2.657    0.023

紺(後半)      0.56   2.627    0.030

水色         0.64   2.641    0.032

黒          0.84   2.620    0.038

グラフに直せると良いのですが、いまちょっとやっている時間がない。。。

これで見ると、位相0.5の付近で0.03等程度暗くなっているといえるのでしょうか?

sdが0.03等程度どのデータもあるのですが。。。

紺の後半がやや明るすぎるのですが、他のはリーズナブルな気もします。いかがでしょうか?

やはり、データはゴミをまず取り除くのが第一だと感じました。アンサンブル測光も今回は3つの暗めの星をアンサンブルとして用いましたが、もう少し明るい星でやってみようかとも思っています。が時間がない。。。