移動平均
Iohさんが新変光星を観測されたフレームから測光してデータを送ってくださったことは書きました。本来CVの観測だったので出来るだけ短い露光時間で観測なさったようで、15秒でした。メールに書いてきてくださったのですが、30センチの望遠鏡で観測されておられますが、15等台の星にはさすがに露光時間が短いのでスキャッターが多いようです。
これが3月21日夜の観測データ。
こんな時に移動平均をしたらどうかなと、今日R言語でコードを書いてみました。
それぞれのJDの光度値とその前後k個のデータ、合計2k+1個のデータの平均を出せるようにしました。(データに穴があいてるのを考慮するべきですが、今回はめんどくさいので無視して、それには目をつぶりました。)
これはk = 1の場合。なんかまとまってきた感じ。減光傾向が見て取れます。
k = 2 38.08あたりが極小の感じ。(下の方のUgemさんのでもそのあたりが極小)
k = 3
なぜか小さな波が出てきました!どうしてでしょう?はじめの方に少し大きめの波があります。Ugemさんがフレアみたいなものを観測なさった日だったのでこれはそれかとドキッとしたのですが、時刻が違いました。
これはUgemさんの同じ日の観測データです。
これも移動平均でやってみましょう。
k = 1
k = 2
ここにも小さな波が見え始めました。
k = 3
移動平均をググって見たら、株価などでよく使われて売買の根拠にしてるみたいですが、こういうライトカーブは捏造に当たるんだろうか?
本来、光度等級はlogが入っていてるのだから、加算平均は大雑把に言って相乗平均をやってることになりませんか?何か差し支えないんだろうか?
諸先輩のご意見をお聞かせ下さい!