muttenz's blog

スイス星空だより

KaiV19 をVSXに登録

先日、KaiV19の精度のよいライトカーブを得ようと、積分時間を2倍の120秒にして、Vフィルターだけで(Rc、Icはつかわず)一晩中観測しました。

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これで極小時刻も精度よく決められました。SuperWASPデータと観測データを合わせてPDMで周期を求めたら、0.3832086(4) d.と言う答えが出ました。

そうやって出来たPhase plotがこれ。

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この報告が受理されるまで、今回はセバスチャンとメールの交換がありました。SuperWASPのデータはそのままではほぼ1.15等も明るすぎるのですが、それは30秒離れた13等の星の光が混ざっているからだとのこと。なるほど、それだから変光範囲も狭くなっているんだ。AAVSOのAPASS queryだとこの変光星のデータはゼロなんですが、「APASSのオリジナルデータには一つだけエントリーがあって15.495だからお前のデータは明るすぎる。他の星をComp.Starにして測光してみてほしい」といわれ、やり直してみましたが結果的にはあまり変わらないことがわかり、上のPhase plotが受理されました。

APASSデータを入れてみるとそのデータはほぼmin Iだったのがわかります。

上のphse plotに比べると一つだけ赤い点(APASSデータ)がフェーズ0.03、15.5等のあたりに増えています。

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KaiV18がVSX登録10番目でしたから、これで11個目。

KaiV8がデータは揃っているんだけど、2重星なのでなかなか登録できそうもなくて困っている。