Lasso の決定版を使ってみた
今まで使ったLassoは2011年頃、vsolj のメーリング・リストにKatさんが掲載してくださったものですが、今回はその後で発表なさった論文にあったスクリプトを使ってみました。(このブログを書いた時には加藤様、植村様の論文のアドレスを掲載するのを忘れてしまい、大変失礼いたしました。ここにお詫びいたします。)
[1205.4791] Period Analysis using the Least Absolute Shrinkage and Selection Operator (Lasso)
d, データ(jd, mag)をそのまま使えます。(d$V2 <- d$V2 - mean(d$V2) の操作が必要ない。)
plotpow( の代わりに plot(pow となったり、パラメータのpをいちいちいれないで、
plot(pow,n)と簡単になったりしていますが、後はほぼ同じやり方です。
とにかく計算のスピードが速いようです。しかもメモリーの使用が少なくて済むのか、前の版だと周期を細かいステップで計算させると、僕のラップトップだとメモリーに入りきらないと悲鳴を上げてストップしてしまったが、今回は大体計算し終えられる。
さて、懸案のKaiV12でやってみた。
僕の観測データだと、データ数が少ないためかAliasや変な周期が出てしまうようだ。
いっぱい候補を出させたが、2番め0.095843、3番目0.095838は主周期のAlias、4番目0.090221は良くわからない。5番目の0.031404はPeriod 04でも出てきた周期(下の図のF3)
下はPeriod 04でのフーリエ解析の結果を4つの周期まで出させたもの。
F1= 0.087443809, F2=1.99202473, F3=0.031403704, F4=0.057040172
CRTSのデータで解析してみると、データ数が多いためかAliasは減って、それらしい周期が見つかった。
同じデータをPeriod 04でフーリエ解析したものは。
F1=0.087443101, F2=0.174159146, F3=0.102706238, F4=0.03185518
F2はF1のほぼ2倍の周期だ。
F1はもちろん主周期だが、最終的には一体どの周期を多重周期とみなせるのだろうか? 0.03140という周期は観測データのlasso解析でもフーリエ解析でも出てきていて、CRTSデータのフーリエ解析でも出てくるが、lasso解析ではnをかなりおおきくとってもほとんど出てこない。
4つの解析で完全に共通なのは主周期のみということになる。