CygV610 続き
MdyさんとKisさんの報告がありましたので、APASSやSWASPデータ等と組んで、色とりどりでにぎやかな位相図を作りました。元期は80年前のです!
KisさんのはIcバンドの観測でしたのでもっと明るいのですが、同じ図に入れるために光度を+0.6ずらしました。Kisさん、観測と報告ありがとうございます。
SWASPデータもゼロ点が全くずれているので、+0.13ずらしてあります。
この周期での第二極小、全く変光していないので(そもそも全体に食外でほとんど変光がなさそう)、昨日書いたようにひょっとしたら周期が2倍かもしれません。
これが周期を2倍にした場合の位相図。
これだと、Mdyさんの観測された極小と、SWASPやAPASSが観測した極小は異なります。
Kisさんの観測データでホンのわずかですが減光して増光しているように見えます。少し穴があるのは望遠鏡のフリップでしょうか?そうだとするとちょうどその辺りで子午線通過でしょうか?
比較星 TYC 3186-1731 12.361B 11.785V B-V=0.576(APASS)
V610 Cyg B-V=0.78あたり(下の方参照)
変光星の方が赤いので両星の高度が上がるとともに相対的に比較星の方が見かけ明るくなって少し変光したようになったのかもしれません。色の差による見かけの変光、Vバンドの方が影響が少ないような気がしています。
APASSにはなんと17もデータがあり、そのうち2個は極小時のものです。
そこでV mag vs. B-Vを作ってみました。
一つだけB-Vが1ぐらいのがありますが、このデータAPASSの開始時のデータで2010年ので、他は全部2011年です。一つだけ突出して明るく、データとして怪しい感じです。
それを除くと色指数はほとんど変化していないと言えると思います。(特に極小時にも。)
ということはこの変光星を構成している2星はほぼ同じような星ではないかと言えるのではないでしょうか?KatさんKisさんNgaさんいかがでしょうか?