食変光星AC CMa
おおいぬ座の食変光星でずっと極小が観測されていないのがかなりあります。
例のBAVのサイトでの表です。これらの星のCCDによる極小観測データはありません。
(O-CGatewayにA.Paschkeによる極小データがありますが、それは下の位相図にあるASASデータの一番暗いデータを極小としているもので、連続測光による観測データではありません。)
ASAS-3のデータを解析して、古い極小データと組んで、周期を改善しました。
これが位相図です。
ただ実際にその要素であっているのか観測で確かめたいのですが、AC CMaは赤緯がマイナス19度と南にあって、当地では南中高度が22度程度にしかならず、南に建物があって連続観測はほとんどできません。
先日12日夜に極小があると計算で出ました。南東方向の山から上って隣の建物に隠れるまでの間観測してみましたが、その間には減光は見られませんでした。(vsoljに報告済み) これがその時の一フレーム。
真夜中過ぎ、AC CMaが再び建物から顔を出した時点で、隣の果樹の枝が込み入っているのを通してなんとか数枚撮影できました。ひどい画像ですがAC CMaが減光したのははっきりわかります。上の画像と比べると全然写っていません。
このようにかなり減光幅の大きな極小のようです。
2月の予報を載せておきますので、南の方を観測できる方、チャンスがあったらお願い致します。これはほぼ1週間ごとにチャンスが巡ってきます。今までで最後の極小観測は1936年でした。AAVSOにも観測データはありません。