AstroImageJ フリーの測光ソフト
今朝たまたま久しぶりにAAVSOのホームページに行ったら、Forumの記事のタイトルに「高精度の差測光の最高のソフトは?」という質問があるのを見ました。
https://www.aavso.org/content/best-software-very-accurate-differential-photometry-work
それに対し、Arne Hendenがどの測光ソフトでもいまなら質は悪くない、むしろ観測方法を工夫して良いデータを得るのが大切だとまず答えていました。そう、そのとおりですね!
それでもソフトに関してAIP4Winがいいという人もいれば、MuniWinが良いという人もいたりしました。中で、AstroImageJが最高だという人がいたので、これはなんだろうと見てみました。
このサイトで説明やらダウンロードがあります。フリーソフトでオープンソースです。
http://www.astro.louisville.edu/software/astroimagej/
まだ説明書片手に試しをやっているところですが、なかなか良さそうです。
もともとはImageJという主に生物学のために作られた画像解析ソフトがあってそれに天文向けのプラグインを作ったらしく、ぐぐってみるとImageJについてはいっぱいでてきます。
何が出来るかは上記のサイトで読んで頂きたいですが、例えば大きなアパーチャを取ってバックグラウンドを測定する場合に他の星が入ってもそれを取り除いてくれたり、望遠鏡の反転前後で値がずれるのを補正することができたりするようです。ただ、そのわりには反転した後のフレームをそれまでの星の選択位置ではどの星が変光星なのか見つけられないようで反転したところで測光が止まってしまいます。どうすればこれを避けられるのかはまだ解っていません。
特にこのソフトはExoplanetを見つけるのに考えられたようで、それなりの高精度が期待できそう。JDをHJDに変換するのはもちろん、BJDに変換もできるようです。Dynamical Timeまであります。
測光結果がどんな表の形で出力されるのかはまだ見ていません。でも測光した途端にものすごい量のデータがアウトプットされます!(それを減らした表にすることも簡単にできますが。)
下はOQ Gemの測光をやり始めるところです。選んだ星がsaturateすると赤の印がでたり、リニアリティの限度近いと黄色の印がでたりもします。(その敷居値は自分で設定できる。)とにかく色々便利に考えられていて、大体は直感的に扱えそうです。
あ、これはJAVAで動いているのでLinux Mac Windowsどれでも動かせるそうです。
僕はWindows 7 で64bitで動かしています。ヴァージョンは最新の3.2.0.。
どなたかもう経験がおありでしたらお教えください。
今気がついたのですが、AIP4WINはタダでダウンロード出来るんですね!
随分ライセンスを取るのにめんどくさいことをさせられ、その上、最大3台のコンピューターにしかインストールできないと脅されていたのに。