周期不明の食変光星V563 Her の周期を探そう 続きの続き
この記事にあったように、5月5日に極小後の増光を観測し、その後5月9日に食外の観測もできたので、この星のCRTS並びにAPASSデータと観測データを組み合わせて見ました。
(食外の光度からそれぞれのデータのゼロ点合わせが出来るようになります。)
位相全体の位相図です。
CRTSのデータは少々明るすぎたので暗くし、僕の観測データはAPASSよりかなりくらかったので明るくしました。ただ、これはちょっとおかしいと思い、良くよくAPASSデータを見直したら、使用した比較星のUCAC4のDVDに載っている値12.169が現在onlineで出ているAPASSの値では11.954となっており、なんと0.2等も明るい!新しい比較星の光度を使ったら、観測データは修正する必要がなくなりました。こういうこともあるからデータは最新のものを使う必要がありますね!
位相0.0付近を拡大しますと。
CRTSの2回の増光観測データ(黒)を僕の緑色のデータに載せられないかと周期を少し変えてみましたが、これがベストです。(以前は周期を6.18530d.と考えていました)
とにかくまだ極小が観測されていないので、正確な元期と極小光度ががまだ得られていません。ただ、スイスでは第一極小を観測できるチャンスはこれからしばらくありません。
Hoffmeisterの2回の極小観測以来初の極小観測を日本でどなたかしてくださいませんか?!
今月の予報です。
24日19.86時(JST)
30日24.30時(JST)
の2回がチャンスですが、特に30日が好機と思われます。
極小光度はVバンドで15.5よりも暗くなります。(位相図中のHoffmeisterのデータの点は適当に決めたので本当の極小光度ではありません。)