muttenz's blog

スイス星空だより

AstroImageJを使ってマスターダークフレームを作ってみた

前回も書いた集録で鈴木さんが説明してくださった方法、(5-1)に従ってマスターダークフレームを作ってみました。できてくるフレームはどうも32ビットのようです。

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出来上がったフレームをCCDSoftで見ようとしてもまずは真っ白の画像になりましたが、ヒストグラムを出させて調整したら見られるようになりました。数値を見ると大変に大きな値です。FITSファイルの数値に関してよく理解していませんが、この値でダーク減算したらマイナスになってしまうのではないでしょうか?

鈴木さんがマスターダークフレームの他の作成の可能性を書いておられます。(5-2)

このやり方でやってみても同じような値のフレームができました。

ただ、このマスターダークフレームと今まで使用してきたフラットフレームで昨晩観測したフレームをAstroImageJでダーク、フラット処理したら、普通のフレームが得られました。(下の方の画像参照。)

ちなみに同じダークフレームのセットからMuniwinで作ったマスターダークフレームはこのようです。

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ダーク処理に、AstroImageJで作ったマスターダークフレームを使った結果(左)と、Muniwinで作ったマスターダークフレームを使った結果(右)と比べてみてみます。

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左のほうが黒っぽいですが、同じピクセルのところの数値を見比べると右の方が200ぐらいどこでも高いです。まあ、測光してみると結果に差はほとんどありません。