ドイツ博物館 おまけ
今までのテーマに入らなかったり関係ないものでちょっと面白かったものを紹介してみます。
我らの銀河系の中心にあると言われるブラックホールの周囲の星の軌道を立体的に見せてくれる模型です。
真ん中の十字にブラックホールがあります。
ドイツで戦後電波望遠鏡の観測が始まった当時、電波望遠鏡は経緯台式で、対象物の動きを追うのにコンピュータはまだなく、どんどん変化する方位と高度を計算するためにアナログ計算機を作ったのだそうです。
白色矮星の周囲に出来る降着円盤がどのように出来るかのシュミレーションをヴィデオで見せている。
こちらは重力崩壊タイプの超新星のシュミレーション。
天文の部門ではなくガラス部門に、我々馴染みの名前の人たちのことが書かれていました。カール・ツアイス、エルンスト・アッベです。
それにガラス製造のショット。
ショットのZerodurのガラスが温度変化にほとんど影響されないという実験。左が普通のガラス、右がZerodur。現在温度は100度まで上げられていて、左のガラスはニュートンリングが大きく変わったのに、右の方は平面のまま。
光学ガラスの塊からレンズの大きさまで切って行く様子。
この近くに光学ガラスと普通のガラスでできた約1mの長さの円柱がありました。普通のガラスだと1mの厚さになると光をかなり吸収してしまいますが、光学ガラスは見事に光を良く通します。
全く天文に関係ないのですが、計算機の部門に第2次大戦中のドイツのかの有名な暗号機、エニグマが展示されていました。一時暗号解読に随分凝った時期があり、本物のエニグマにお目にかかれて感激でした。
これでドイツ博物館についての報告ブログはおしまいです。また星について書きましょう。