周期未知の食変光星 V583 Cyg を再び観測
これの続きです。
この第二極小付近を先日赤澤さんや大島さんが観測してくださったのですが、食の深さが不明なのと極めて長い(約14時間弱)ので得られた光度が食外と比較してみないと食だったのかどうか判断できません。まだ、こちらの方は結論が出ていません。
昨日10月5日夕方16.932UTに第一極小があるはずでした。その時刻にはまだ明るいので日没後できるだけ早く観測を開始しました。そうしたら、まだ皆既食の最中で、そこからの増光と復光を観測できました。
薄雲で時々濃いものが通過して残念ながら復光あたりからデータに乱れが多いです。
早速このデータを今までの位相図に入れました。
あれれ~、AAVSOのデータは明るすぎ。ピンクのCOOさんはまあまあ。他のは完全に明るすぎます。おそらくすぐそばの11等の星の光が混入しているのでしょう。
食外光度はVで15.1あたりでしょうか。APASSのデータもほとんどが隣の11等の星で、唯一V583 Cygを測ったらしいのが15.2等となっています。(赤い点)
第一極小付近の拡大図。
皆既食は10時間弱継続することがはっきりしました。