muttenz's blog

スイス星空だより

21日に見つかった新変光星を再観測

22日夜、HZ Gemを観測し新変光星、KaiV92と93も観測しました。

HZ Gemは暗くなる前にまた第一極小がある計算でした。

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左が21日の、右が22日のHZ Gemのライトカーブ

 

KaiV92の方も無事にデータが得られました。

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同じくKaiV92のライトカーブ

リーズナブルな周期を求めて位相図を作りました。

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KaiV92の位相図

たった2回の観測でほぼ全位相が撮れました。

 

KaiV93の方は新変光星と書きましたが、増光部分のライトカーブがわりとスキャッターがすくなく、細いのが、ホットピクセルのせいではないかと気になります。昨日の日中、画像を一つずつ問題の星像を詳しくピクセルごとに明るさをチェックしましたが、ホットピクセルではないと結論付けることができました。

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同じくKaiV93のライトカーブです。

ただ、これではなんだかどんなタイプなのかわかりません。ASAS-SN Sky Patrolのデータをダウンロードしました。ただし、この星はASAS-SN Variable Stars Databaseには変光星として記載はされていないので、周期解析をしてもなにも見つからない可能性が大です。

PDMで周期解析をしてみました。なんと。。。

周期が見つかったのです。どうしてASAS-SNでは見つからなかったのかなぁ。

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見つかった周期でASAS-SNデータ(黒)と観測データ(緑)で位相図を作成

第二極大付近で急に減光しているのが気になります。ただ、ASAS-SNデータでもそれらしいデータもあるので、これからの観測ではっきりさせたいものです。