山本さんが発見されたミラ型の新変光星 続きです
これの続きです。周期も位相図もこれで良いかと気楽に考えていたのですが、とんでもない。セバスチャンにこの変光星の周囲には微光星がいっぱいあって、それらの星の光をサーヴェーデータから取り除かなければならないとのメールが来ました。
それでも、彼が親切に時間をかけてその中から4つの明るめの重要な星を選んでくれました。それとGaiaのデータとの同定が大変でした。数字だらけの世界!
この新変光星の周囲、半径20秒以内の星をVizieRで出させるとGaiaのデータでなんと70個ぐらいあるのです。そのうちの50個しか表示してくれませんが。明るめの星のGmag BPmag RPmagを調べ、それからV等級を出し、それらを使ってAPASS ASAS-3 ASAS-SN のデータをdeblendする作業をして、もう一度位相図を作り直し、周期も求め直し、変光範囲を評価し、2日間かけてようやく満足の行くものにしました。今日昼間にVSXにデータ改訂の申請をして先程、OKが出ました!
昨日はもう目がショボショボになるほど疲れました。終わったー!
これが位相図です。
山本さん、新変光星登録おめでとうございます!
ここで見られます。
https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=686686