XY Tauという変光星
vsolj-obsにBさんが何度か報告でおかしな星だと書いておられ、一度vsoljのメーリングリストに加藤さんが
XY Tau とは何者か見てみると、 http://adsabs.harvard.edu/abs/1927AJ.....37..155R の No. 186 のようです。
と書いておられました。
確かにVSXには、ミラ型で206日の周期とあります。それならばASAS-SN VSDBでどうなっているか見てみたくなりました。
https://asas-sn.osu.edu/database/light_curves/122399
なんとこんな位相図が出てきました。
周期は3日弱とありますが、フェーズ0.0.から1.0の間に3回山があります。
これはおかしいですね。データをダウンロードしてPDMで周期解析をしたら、一日にホンのわずか足りない0.9993066が出てきました。それで作った位相図です。
変動範囲が狭いのでELLでしょうか?その場合は周期を2倍に取らなければなりません。
数日前、天気予報では曇りと出ていたのですが雲が切れているようなのでこの星を試しに撮ってみました。
これと言った変動は見られません。もし上記のELLのような変光星であれば、この程度の時間でも変動は受かるはずなのですが。。。なお平均光度はAPASSの値 11.889ぴったりでした。
私の受ける印象としては、ASAS-SN VSDBのライトカーブから見られるように、この星はかなりゆっくりわずかに変動しているのが、たまたま1日弱とか2日弱とかの見かけの周期が出てくるのではないでしょうか?(いつか書いたように観測間隔の恒星日が見かけの周期として出るのかもしれません。)