muttenz's blog

スイス星空だより

gamma Per の食の開始が受かったかも?

gamma Perの食が開始したことが確実になりました。

実はひょっとしたらそれがCanon 55mm +  UGEMで受かったかもしれないのです。

ただ、あまり自信がなかったので公表は控えていました。

 

水谷さんの観測データをVSOLJからダウンロードし、私のと一緒にプロットしてみました。

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水谷さんの右下の方の減光の傾きを左上に伸ばすとちょうど赤の減光開始付近にぶつかります。

こう見ると、減光の度合い、0.06等/時は強すぎます。

ただ、開始がその時で矛盾はなさそうです。

セバスチャンが書いていた予報では (https://www.aavso.org/gamma-persei-eclipse-2019

Eclipse start: 16 Nov 2019 19:22 UT
Mideclipse: 21 Nov 2019 20:52 UT
End of the eclipse: 26 Nov 2019 22:23 UT

となっています。

私の最初の赤点はUT16.5時です。2番めの赤点は約1時間後の17.5時です。残念ながら3回目の観測後曇ってしまいました。

UGEMでの測光は色々のパラメータを変えると値も変わるのでまだもう少し検証がひつようと思われますが、とりあえず報告です。

2つの新変光星をVSXに登録

前回と同じくKaiV67の観測から見つかった新変光星を登録出来ました。

KaiV66はATLASでSINEと分類されていますがEWなので共同発見者の扱いにしてもらえました。

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KaiV88はATLASでdubious変光星かどうか疑わしいとの分類でしたので発見者として登録出来ました。(ATLAS記載の周期も間違っていました)

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ATLASが公開されたもののなんとか新変光星の発見を続けられています。

今日登録を申請したKaiV95はATLASに記載のタイプがあっているので発見者にはなれませんが、変光範囲や周期などを決められました。

まだ受理の知らせは来ていません。

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これでKaiV67の周りで見つかった確実なものは全部VSXに送りました。

しかし肝心のKaiV67はEAでまだ第一極小をきれいに撮れていません。

ちょっと面白い位相図の変光星をVSXに登録できた

この夏、EAタイプと思われるKaiV67の全位相を得たいと頻繁にKaiV67を観測したら、ゆっくりと変動している星に気が付きました。KaiV98。

これがそのライトカーブです。

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KaiV98の今年8月から9月にかけての観測

PDMにかけて周期を求めたら18日あまりと出ました。

例のATLASのカタログにも記載されていて、周期は18.620535日とありますが、タイプはdubiousとなっていて変光星かどうか疑わしいという分類です。セバスチャンによるとVSXではATLASがdubiousと分類している場合はATLASは発見者とはならず、完全な新変光星の発見として登録できます。

ASAS-SNのデータもダウンロードして分析しましたが周期を詳しく求めるためには役には立ちませんでした。

一昨日無事にVSXに私の発見として登録できました。74個目。

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KaiV98の位相図

タイプは自信がなかったのでセバスチャンに尋ねたらROTとのこと。

結構変光幅があり、きれいに増光減光するので半分暗くて半分明るい星なのでしょうか?想像すると面白いです。

久しぶりにKaiVをVSXに登録

このところ佐藤さんや伊藤さんの見つけられた変光星をVSXに登録しましたが、自分の発見は5月以来登録していませんでした。

久しぶりに2つ自分で発見した変光星を今月登録できましたが、共にすでにATLASに記載があるものでした。

一つはKaiV100で8月31日にV583 Cygの観測から見つかりました。ATLASには周期もタイプも記載されていたので、発見者にはなれませんが、変光範囲や元期、周期などを改定する形でVSXに登録できました。

https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=1260094

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KaiV100 = ATO J318.0824+48.1650

もう一つはKaiV82で、昨年V426 Lyrの観測から見つけました。これまたATLASに周期とタイプは記載されていたのですが、そのタイプが違っていたのでATLASと並んで発見者扱いにしてもらえました。

https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=1498722

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KaiV82 = ATO J288.2831+27.0333