muttenz's blog

スイス星空だより

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年のVSXへの新変光星の登録は7個

今やいろんなサーヴェーが新変光星をごっそり見つける世の中ですが、それでもこの一年で合計7個の新変光星をVSXに登録できました。 内訳は私のKaiVが4個(105,106,110,107)、伊藤さんのItohVが2個(03,02)、山本さんのYmoVが一つ(30)です。 伊藤…

Canon EOS Kiss X7 のリニアリティーについて (6)

先日大島さんが、ピント少し外してドーナツ状の星像でもAIP4IWINではちゃんと星像として認識してくれますよと書いて下さいました。 下は以前に載せた2段ピントを外して撮影した画像ですが、最初はこれを調べても役に立たないのではと考えましたが、念の為に…

Canon EOS Kiss X7 のリニアリティーについて (5)

前回、「ピント少し外し」、「高輝度側、階調優先しない」のオプションで撮影した画像のリニアリティを載せましたが、同じピントのママで「高輝度側、階調優先」を「する」にして撮影した画像のデータです。アパーチャーはまた3.5に取りました。 「ピント少…

Canon EOS Kiss X7 のリニアリティーについて (4)

今まで書いてきたことは金田さんとメールをやり取りして色々とご意見を伺いながらやってきました。 どうもリニアリティが21000付近で破綻しているようで、これだと観測できる星の範囲が狭まるとの危惧に、金田さんがピントをぼかして撮影したらどうかと提案…

Canon EOS Kiss X7 のリニアリティーについて (3)

AIP4WINにフレームを一枚取り込んでSingle Star photometry tool を起動し、アパーチャーサイズを決めて画像の星をクリックしていくと次のようなデータが最終的に得られます。 V1,V2はクリックした星の座標 V3はそれぞれの星のアパーチャー内でのピーク値 V…

Canon EOS Kiss X7 のリニアリティについて(2)

もう一度復習しますと、今回のANDRTのライトカーブの歪みは測光ソフトや、測光の仕方が原因ではなく、キャノンの受光部がある輝度(それも比較的低い)をこえるとリニアではなくなり、そこの範囲では撮影された星像のフラックスが本来ならあるべき量より少な…

Canon EOS Kiss X7 のリニアリティーについて (1)

今年春から10cmのニュートン反射にCanon EOS Kiss X7をつけて食変光星の極小を観測し始めました。色々と問題が生じましたがなんとかデータとして使えそうな観測になってきました。 ところが、かなり重大な問題が起こりました。 ことの起こりは今年11月12…

木星と土星(と木の枝)

もうすぐ最接近と騒がれている木星と土星の(見かけ上の)接近。これは日食や星食と違ってまあ世界中で見られるわけですが、両星ともに南の方にあるのでスイスだと高度が低いです。日没後の見られる時間も極めて短い。とハンディキャップが色々とあって撮影…

ハヤブサ2、カプセルの帰還のライブ中継を見た

ハヤブサ2の地球への帰還そして再出発、カプセルの大気圏突入のライブ中継は素晴らしかった。日本だと夜中の2時からの中継で起きているのが少々辛いだろうが、スイス時間だと夕方6時と最高の時刻。ゆっくりと1時間半の中継を楽しんだ。色々の説明や動画…

山本さん発見の新変光星、YmoV30をVSXに登録

この新変光星は山本さんが発見されて今年11月8日にVSOLJに報告なさっていました。その記事を読んでASASSNのデータをダウンロードして周期や変光範囲などを決めて昨日VSXに登録申請したら今日受理されました。なおVizieRを見ても変光星として上げているカ…