13日夜のIR Gemのスーパーハンプ
もう書きましたが、10日、12日、13日と観測しました。その3回をまとめてライトカーブを作ると。
10日にはまだ16等台で、12日にはもう12等台、13日にはスーパーハンプが出ました。3晩で激しい変化です。
下は13日夜のスーパーハンプです。変動幅が増えています。
今晩も薄雲がありますが、これだけ明るいので観測しています。ピークは昨晩より少し明るいぐらいです。
周期不明の食変光星 V563 Her の周期を探そう
これから観測シーズンになる星座で周期不明の食変光星を前もって調査しておこうと、ヘルクレス座の周期不明の食変光星、V563 Herを調べました。
GCVS、VSX、Krakow、O-C gateway、BAVなどどこにも周期は書かれていません。
これはHoffmeisterが観測できた2回の極小時刻です。
2438525.560 Hoffmeister
2438587.436 Hoffmeister
その間隔は61.876日です。
サーベーデータを探したら幸運にもCRTSにありました。
なんと食らしきものが2回受かっています!
データをダウンロードしてそのあたりを詳しく読んでみます。
下のデータは上図で左の方の食のところです。2行目を除くと増光しているようです。
右の方の食は。これはきれいに少しずつ明るくなっています。
とりあえず、この2回の食の暗いデータポイントを極小時刻としてHoffmeisterの極小と合わせて4回の極小時刻を使ってスクリプトpfindを動かしてみました。
そうしたら、周期として61.83日が出ました。要するにほぼHoffmeisterの二つの極小の間隔です。(もちろん61.83を整数で割ったものも出ましたが。)その周期で4回の極小のNを計算するとこうなりました。 N
2438525.560 15.1 0 Hoffm 0
2438587.436 15.1 0 Hoffm 1
2453549.823073 14.960 0.0600 CRTS 243
2456456.777411 15.400 0.0600 CRTS 290
このCRTSの二回の極小の間隔を回数の差で割ってみると
2906.951/(290-243)=61.85002
この周期でCRTSのデータから位相図を作ってみたのですが、どうもピンとこない。
そうだ、CRTSのサイトでも周期を探させられるのだったとやってみました。
なんときれいな位相図が出てきます。
これはほぼ確実ですね!ご丁寧に第二極小付近で暗くなってます。
自分で位相図を作ってみました。元期としてはCRTSのデータ中一番くらい時を使いました。また、それにはHoffmeisterの極小も入れます。
上に書いたようにCRTSの2回の食のデータは共に増光時ですので、フェーズ0.0より右に来なければなりません。そうやって見たら自然とHoffmeisterの極小(青色で15.1等の点二つです)もほぼ0.0にのりました。
第一極小付近を拡大してみます。
2回の食のデータがきれいに増光のカーブを描きます。なのでこの位相図の要素はおそらくそんなに外れていないでしょう。
V563 Herの周期が6.18530日と見つかりました。(誤記を訂正しました。3月14日20時14分JST)
IR GEMがアウトバースト
今夜は娘の演奏会を聴きに行き、観測開始が遅くなった上に満月が煌々と照っているのでどうしようかと迷ったのですが、一昨晩も観測したのでKaiV36を観測し始めました。一昨晩のフレームと比較してすぐに、何この明るい星は?と思いました。一瞬、双子座だし小惑星か何かとだろう、どうやってしらべようかなど考え、Guide8.0を見て、当たり前、IR Gemがアウトバーストなのでした。
そもそもKaiV36は、以前IR Gemの観測中に見つけた変光星でした。
IR Gem、かなり明るいです。いまmuniwinで大雑把に測光して12等でした。
まだフレーム処理をしていないし、月明かりが強いのでかなり汚い画面ですみません。
追記
これが一昨晩の状態です。
KO Gemの周期などを無事にVSXに登録
VSXにここ2ヶ月で得られた周期や元期などをVSXに登録したくてもセバスチャンが休暇で今週はじめまでいなかったのでどうしようもありませんでした。
ようやく昨日返事をくれて大体良さそうと書いてくれ、ちょこちょこと訂正して昨晩寝る前に登録申請しておいたら、今朝にはOKが出ました。
https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=14542
Hoffmeisterも見つけた変光星の周期や元期がようやく決まって喜んでいることでしょう。
Kisさん、Mdyさんのお二人のおかげです!どうもありがとうございました!
これからも共同作業よろしくお願いします!
12日夜のOQ Gemの主極小の観測できそうでしょうか?
WDwintでOphV931をモデル解析 続き
前回DC(Differencial Correction)というのをやったらモデルのカーブがむしろ観測のカーブから外れてしまいました。
色々試みていたらうまくカーブに合うようになったのですが、どうしてか観測データのフィルターがいつの間にかVからUに変わってしまう。何度かそれに注意しながらやったのですが同じようになってしまいます。ただ、カーブはよく合いました。
この時のパラメタはこんな具合です。
一番下左のbandがUになってますね!まあ第一回目の試みとしては良いことにしましょう。
VZ PscのO-Cが面白い
机の上に散乱しているメモを片付けていて、この変光星の名があったのでちょっと調べてみました。(何を書いたのかよくわからないメモがいっぱいあります。。。)
VSXではEW/KWタイプで周期も0.2611865でGCVSと同じデータです。
vsoljのデータベースにはNgaさんとKisさんがいっぱい観測しておられます。
BAVではどうかと覗いてみました。そこにはO-Cのグラフがあってこんなのです!
これは、周期が突然ガラッと変わったということでしょうか?グラフの下にある食の要素はGCVSと全く同じなので途中から周期を変更してO-Cを作ったわけではなさそうです。E0の当初は実際の周期が要素の周期より少し長かったということですね。それが突然2150000すぎぐらいから今度は要素の周期より短くなったということでしょうか?
LL Peg
星の情報.jpで読みました。星の情報.jp
蚊取り線香のような渦を周りに撒いている星の姿、不思議だし美しいですね。
渦巻き模様が伝える星の最期のメッセージ - ニュース&コラム - アルマ望遠鏡 国立天文台
この大変に注目を浴びている星、VSXで見てみました。
https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=25383
特別な記載はありませんね。AAVSOの観測データにもたった1つだけ。
VSOLJのデータベースにも観測はゼロ。
こんな地味な星でも大変に重要な星になるんですね。驚きました。