KaiV12はdelta Scutiタイプ(続き)と Period04という周期解析ソフト
SebastianがKaiV12はDSCTタイプでおそらく多周期だろうから基本の周期の他にも周期を見つけてみろと書いてきました。 http://muttenz.hatenablog.com/entry/2013/10/22/033831
一体どうすればよいのか見当も着かなかったのですが、ペランソのチュートリアルにそういえばそんなことが書いてあったなぁと思いだして読んでやってみました。
Lomb-Scargle法でやるのですが、例のごとく恐ろしく遅い上に、出てきた周期の重みをあまり定量的に表せない。
同じくペランソでCleanestと言うやり方も出ていて、それでやってみたがどうもあまりピンとこない。
いつだったかAAVSOのジャーナル(JAAVSO Vol.32 Number 1 P.41,2004) の記事でPeriod04と言うソフトについて紹介されていたのを思いだした。一度使ってみたことがあったけど良くわからなかったし、このところはひとつの周期を求めるにはPDMが一番なのですっかり忘れていた。JAAVSOを読んだら、これはなんとDSCTの解析のために開発されたソフトとか!(ウィーン大学の作)
地味なインターフェースですが、計算は速いです。もちろん単周期を求めることも出来ます。
先ず、マニュアルを読んでチュートリアルにしたがって練習課題をやってみた。
さて、今度はKaiV12のCSSのデータに僕の観測データを加えてフーリエ解析。
F1は0.0874431dの周期で、その幅はほぼ0.05等。
F2は0.1909653dの周期で、その幅はほぼ0.02等。
次のF3の幅はF2の幅の更に半分。
全体の変光幅はせいぜい0.16等位にしかならない。
F2はF1の半分に近い(0.458)周波数だが完全に半分ではないのでおそらく長期にわたってみると唸りのようなものが生じていることだろう。F3はF1の33分の1。