SuperWASPのデータ
vsolj-12206でKatさんがSuperWASPのデータが公開されていて利用できるよ、と書いてくださり、しかもRでそれを取り込むスクリプトまでおまけしてくださいました!
ありがとうございます!
以前からやっているASASの食変光星の周期をチェックするにあたり、CRTSのデータを使っているのですが、CRTSは天の川の付近は撮影していないので、そのあたりのASASの星の周期をチェックする手立てがなかったのです。それで、今日、早速試してみました。
これから、ASAS055041+2513.7のデータを得て、周期を求めてみたいと思います。
まずSuperWASPのデータを取得するページに行きます。
そこで、ASASの座標を入れます。RA 05:50:41 Dec +25:13:42
その座標からどの位の範囲の星のデータがほしいかという半径を
Radius 4arcmin としました。(ASASの星の座標はかなり大雑把なので。)
Magnitude rangeはこの場合必要ないので入れず、他のところはそのままにして、Searchをクリック!
すると、その範囲に当てはまる星のリストが近い順に出てきます。
一番上の1の星が目指すASASの星で、観測数が1958もあります。
データを取得するには、1のすぐ左をチェックして、download selected filesをクリック。(その右はどのZIPタイプにするかの選択ですが、この際データサイズはそんなに大きくないので、ZIPでも7zでも良さそう。)
得られたファイルを解凍します。
できるファイルはFITSファイル。(これは画像ファイルではないか!なんかの間違いかと思って、何度か試みたけど出てくるのはFITSファイル。)
Katさんが書いて下さったRのスクリプトを見て、ああこれでよいのだと気がついた。
library(FITSio) d <- readFITS("file.fits") V1 <- d$col1/86400 + 2453005.5 V2 <- -2.5*log10(d$col2 * 10^(-6)) a <- data.frame(V1,V2)
そこで、RのWork folderにfile.fitsという名でこのFitsファイルを入れてスクリプトを動かしたが、「まだFITSioのパッケージが入っていない!」と、Warning!
CRANのサイトに行ってパッケージを取ってインストール。
再度、スクリプトを動かしたら、今度は無事にFitsファイルを読んで、データフレームとして吐き出してくれた!
それからは、いつもの様にR上でPDM.
得られた周期は、"0.4997447 +/- 0.0000032"。
これで、phase plotをやるとこんなものができてしまった!
ASASのデータの周期、0.393995 d.でphase plotを作ると一応見られるものが。。。
ただ、これを見るとずいぶんハズレて明るいのや暗いデータがある。
データそのものを見てみることにした。(めんどくさいのでy軸は上下逆さまです)
これで見ると、最初の方のデータはほぼ一塊でOK、真ん中とか終わりのデータがおかしい。
最後の10データを見てみると。。
同じJDで二つ全く異なるデータがあります。これは、ひょっとして観測のバンドが違うのかなと思うのですがよくわかりません。SuperWASPのあちこち読んでみたけどこの光度はVバンドでしょうか?
他にASAS054522+2201.0もやってみたのですが、こちらではデータが揃っているのか、PDMで見事に周期が正確に求められたようです。
0.3762268 +/- 0.0000011 ASASでは、0.376224となっています。