CW Ori 続き (光度の補正)
VSXのこの星のデータの改訂のために、セバスチャンに連絡をとりました。彼からその際にそばの星がデータを汚している(contaminate)おそれがあるので注意するようにとのことでした。
このCW Oriのすぐそばにはいくつか星があります。
ASASの分解能は23-25"くらいだそうで、ASASのCW Oriの測光データには14.399の星の光も混ざっていることになるのです。そこで、CW OriのASASの光度データから14.399等星の分を引かなければ正しい光度は出ないとのことで、その作業をしました。(0.何等、全部一律にずらすわけではなく、データごとになるのでRでやりました。)
16.2等の星の光も混ざる可能性はあるけれど、おそらく14.399の星の影響でアパーチャーの中心はそちらの方向にずれており、16.2の星は暗いしその影響はほとんどないと見られるそうです。
それやこれやで、一応完成したphase plotはこうなりました。
緑はASAS、青は僕の観測、赤はAPASS、黒はAN238,17のデータです。
元期は2456713.2618、周期は1.70993d.です。
phase plotに関して、縦方向にも横方向にも出来る限り厳密にしなければならないと思いました。
縦方向とは、近傍の星の光の影響を取り除いたり、機器による差を出来るだけ小さくしたりすることです。
横方向とは元期、周期をただ計算上の値をそのまま採用するのではなく、それを用いて出来上がるphase plotが出来る限り矛盾がない(少ない)値を探すことなどです。
今月日本で観測できるCW Oriの極小の日時です。
date UT N JST min
3 14.43 4.0 23:26 min I
9 14.07 7.5 23:04 min II
15 13.70 11.0 22:42 min I
21 13.33 14.5 22:20 min II
27 12.96 18.0 21:58 min I